賃貸物件で七輪(しちりん)を使うために

注意:この記事は著者の調査記録です。リンク先の商品を宣伝したり、記事の内容を保証する意図はありません。記事に興味を持ったとしてもご自身で情報を確認することを勧めます。

まえがき

いまの一軒家を「家じまい」し、賃貸物件に移り住むことを考え始めている。料理をすることに慣れ始めているので、新しい居住先ではコンロを2口分欲しい。

とはいっても、いまの居住地に近い物件では、IHコンロ 1口の場合が多い。また、すでに持っている七輪(しちりん)を普段使いできれば無駄がないと感じている。ということで、つぎの想定のもと、賃貸物件で七輪を使う為のあれこれを調べてみた。

  • 転居先は、「集合住宅」かつ「賃貸物件」の屋内であること。
  • 調理器具として、ロッジのコンボクッカー、ムスイの無水鍋が使えること。

なお、コスト面は現時点で想定しない。実際に試したことがないから。

結論

アパートやマンションといった賃貸物件で七輪を使う事は可能。ただし、「煙やニオイへの対応」および「熱への対応」を考える必要がある。また、費用や使い勝手といったコスト面は引き続き検討する必要がある。

お題1. なんで七輪?

理由1. 屋外へ持ち出せる

もちろん、持ち出すのに負担となりにくい七輪を選ぶことが必要となる。

理由2. 燃料が国外に依存されにくい

輸入に頼っている「石油」や「ガス」を使わない。また七輪なら、基本的な燃料である「炭(すみ)」だけでなく、木材(薪)も使える。もちろん、薪も使える七輪を選ぶ必要がある。また普段使いを考えると、炭に火をつける「火起こし」に着火剤を使う事も想定すべきだと気づく。

理由3. 日本で昔から使われている

ウィキペディアの七輪をみると、日本人のイメージする七輪は江戸時代からある。長い時を経ても生き残っているのは評価できる。

お題2. 七輪は業者の「七輪本舗」から調達

理由1. 品質が信用できる

商品の値段はホームセンターで売っているものより高い。しかし、普段からで使う(つまり使用回数が多くなる)ことを考えると長持ちする七輪を選びたい。七輪本舗で取り扱っている商品は、七輪の材料である珪藻土を切り出して成形している。結果、安い七輪(珪藻土を砕いて練っているもの)より耐久性が高い。

理由2. 関連商品も多く扱っている

七輪で使われるおもな燃料は「炭」。そうすると、炭そのものだけでなく、炭に火をつけたり、使い終わった炭をどう片付けるかも考える必要が出てくる。

また、普通の賃貸物件は七輪の使用をまず想定しない。だからこそ、七輪を置く所が熱で影響を受けないようにする「土台」を用意することも考えなければならない。

業者の「七輪本舗」なら、七輪だけでなく、七輪を使うときに必要となる商品が一通りそろっている。

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お題3. えらぶ七輪は「お外で七輪」か「お卓の七輪

理由1. 外に持ち出せる

お外で七輪は屋外、お卓の七輪は屋内での使用が想定されている。それでも両者とも、持ち運ぶためのペール缶に収納できる。

理由2. 標準的な大きさ

お外で七輪 、 お卓の七輪 のいずれも、大きすぎず・小さすぎずの寸法である。

お題4. えらぶ燃料は「備長炭」か「オガ炭」

理由1. 煙やにおいが出にくい

集合住宅ではとくに、煙やにおいに気をつかう必要がある。煙やにおいの原因はおもに、炭にふくまれる樹脂成分。備長炭は樹脂成分がほとんど残留していない。またオガ炭は備長炭とおなじカテゴリーである「白炭」に近い性質である。

理由2. 少量で長持ちしやすい

黒炭とくらべると、白炭である備長炭や性質の似ているオガ炭は、少量で火が長持ちします。とくにオガ炭は比較的安価なので、炭をつかう料理屋で多用されるようです。

お題5. えらぶ周辺用品は?

  • 火起し器: より簡単に速く、炭に着火するために。
  • ペール缶: 七輪を収納して持ち運べるようにするため。

お題6. 気づいた注意点

気づき1. 煙、ニオイ、一酸化炭素

一軒家とくらべると、集合住宅の場合は煙やニオイへより気を配る必要が出てくる。また一般的な熱源である電気やガス以上に一酸化炭素中毒に注意する必要もある。これらへは、七輪をつかう場所に配慮することで対処できる。

端的にいえば、七輪をつかう場所を基本的に「台所」にし、換気扇を常時使う事で対処できる。

気づき2. 熱対策

七輪も使えば熱を持つ。とくに居間のテーブル上で使うといった「台所以外の場所」で使うなら、七輪の下部から発生する熱への気遣いも必要になる。これに対しては、上述の「高さ調整台」や七輪本舗で扱っている「テーブル断熱材」など、七輪の下に敷くことで対処できる。

気づき3. 使いまわし

火がついて調理するまでの時間を比較すると、ガスや電気の方が炭より速い。すぐに火を使いたいというニーズを考えるとガスコンロやIHヒーターの存在は欠かせない。料理のしやすさを考えるとコンロは2口欲しいので、「コンロの一部だけを七輪にする」という方針で対処できる。

お題7. 残った課題

課題1. コンロとしてのコストパフォーマンス

七輪本舗で扱っている七輪が耐久性の高い素材を使っているとしても、普段使いをした場合に、どれだけの期間使えるかは使ってみないとわからない。その期間がガスコンロの使用期間と比べてどうなのか?も不明だ。2口のガスコンロを中古で買って、「つぎの転居まで使えるか?」は不透明である。

課題2. 燃料としてのコストパフォーマンス

備長炭は比較的高く、どこで買えるかははっきりわからない。オガ炭は備長炭より安価だしホームセンターでも買えるようだが、「最寄りのホームセンターで売っているか?」や「実際にいくらなのか?」ははっきりわからない。そして、一番に言えることでもあるが、おなじ料理をした場合にガスと炭のどちらが安上がりなのかは試してみないことにはわからない。

課題3. コンロ・燃料の維持管理

ガスコンロは汚れを掃除する必要がある。さらに、魚を焼いたりするときの「グリル」が付いているならば、その掃除はかなり面倒である。一方七輪の場合、汚れを掃除することは基本的に想定されていない。

燃料について言うなら。ガスの場合、燃料としての保管を想定する必要がない。一方炭の場合、保管場所が必要な上、湿気対策として乾燥剤を用意する必要に迫られる。

これらについては、現時点で判断できる情報が少ないために比較・評価が難しい。

課題4. 使い勝手

火が使えるまでの速さをくらべると、炭よりもガスの方が明らかに速い。また七輪の場合、熱源となる炭の特性上(火持ちが長い)、火を使う必要が無くなった後も「消火」して冷えるまでに時間がかかる。さらに夏におけるユースケースを考えると、火をつかう時間が短くなることが予想されるため、夏に七輪を使うのはガスと比べて勝手の悪くなることが予想できる。

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